1DAYインターンの狙いとは?インターン内容から他社事例まで徹底解説

2032

新卒採用を積極に行う会社にとってインターンシップは、とても重要な役割を担っています。
なぜなら、インターンシップは学生に効果的に会社をアピールすることができる手法であり、インターンシップで自社に興味を持ってもらうことで採用応募につなげることができるからです。

そんなインターンシップの中で、ここ数年学生にも企業にも注目されているのが「1DAYインターン」です。
1DAYインターンなら、比較的に手間や費用をかけずにインターンシップを開催することができます。
それでいながら、うまく行えば学生に自社を認知してもらい、アピールできるメリットもあります。

実際に、多くの会社で1DAYインターンは実施されています。
そこでこの記事では、他社の事例を参考にしながら、学生の満足度の高い1DAYインターンを企画するために必要なことを紹介していきます。

1.1DAYインターンについて
 1-1.1DAYインターンとは?
 1-2.1DAYインターンを行うメリット
 1-3.1DAYインターンには3つのタイプがある!
2.他社事例の紹介
3.学生の満足度の高い1DAYインターンにするためには?
4.まとめ

1.1DAYインターンについて

まずは、1DAYインターンの概要について紹介していきます。
どんなメリットがあり、どんなタイプがあるのかを理解しておくことで、自社に合っている1DAYインターンを開催することができます。

1-1.1DAYインターンとは?

・1DAYインターンの概要
1DAYインターンとは、1日で行われるインターンシップのことです。
インターンシップは、1990年代に外資系企業を中心に取り入れられてきました。
その後、徐々に浸透していき、現在では就職活動の一環に近い扱いになっています。

これまで、インターンシップは10日~3週間程度で行われるケースが多かったです。
しかし、2000年代後半頃から1日だけ実施する企業が現われ、1DAYインターンを行う会社が増えたのです。
気軽に参加できる1DAYインターンを開催することで、学生との接点を作ることができ、優秀な学生を見極めることができます。

・1DAYインターンと他のインターンの違い
1DAYインターン以外にも「短期インターン」「長期インターン」があります。
短期インターンは、数日~数週間程度のインターンシップです。主に長期休暇に行われることが多く、「サマーインターン」「ウィンターインターン」などと呼ばれることもあります。

長期インターンは、1カ月以上の長期間のインターンシップです。
長い場合、半年~1年ほど参加するケースもあります。

1DAYインターンに比べ、短期インターン・長期インターンは、学生が参加する日数が高いため、より実践的な体験が出来ます。
ただし日数が多ければ多いほど、担当する社員にとって負担があるので注意してください。

・学生のニーズ
株式会社リクルートキャリアによる就職・採用の調査である、『就職白書2018-インターンシップ編―』のデータからインターンシップのニーズが高くなっており、その中でも1DAYインターンのニーズが高まっていることがわかります。

‣インターンシップへの参加状況

(引用:『就職白書2018-インターンシップ編―』 http://u0u1.net/OLsH

学生のインターンシップへの参加状況では、「参加した」という学生が2014年以降徐々に増えています。
2014年卒の「参加した」という学生は23.9%だったのに対し、2018年卒は55.2%となっています。
このことから、学生のインターンシップへのニーズが高まっていることがわかるのです。

‣インターンシップの参加期間

(引用:『就職白書2018-インターンシップ編―』http://u0u1.net/OLsH

さらに、インターンシップの参加期間では、「1日」という学生が増加していることがわかります。
数字的にも、半数以上の学生が参加しており、1DAYインターンのニーズが高いことが窺えます。

‣インターンシップの参加目的

(引用:『就職白書 2018-インターンシップ編―』 http://u0u1.net/OLsH

約70%に近い学生が「仕事理解」、約65%の学生が「業種理解」を参加目的と回答しています。
このことから、学生は仕事や業種について理解することをインターンシップに求めているのです。

1-1.1DAYインターンを行うメリット

<認知してもらえる機会が増える>
1DAYインターンのメリットは、自社を認知してもらえる機会が増えることです。
自社の認知度が低ければ応募者が少なくなってしまいます。
そこで、1DAYインターンを開催することで、少しでも認知度を高め、自社のPRをしましょう。

<自社の採用応募の動機付け>
自社の新卒採用に応募してもらうための動機付けというメリットもあります。
1DAYインターンを開催することで、早い段階で学生と接触することができます。
早期に接触することによって、学生に興味を持ってもらいやすいです。
興味を持ってもらうことで、新卒採用に応募の動機付けを行うことができるメリットがあるのです。

また、1DAYインターンによって、就活生にとって必要な情報を提示することができます。
就活生は、業種や職種を参考にして就職活動の対象企業を決めることが多いです。
そのため、1DAYインターンで業種や職種などを提示することで、自社に興味を持ってもらい、応募の動機付けに役立ちます。

<比較的に導入しやすい>
インターンシップの中でも1DAYインターンは、導入しやすいことも挙げられます。
数週間のインターンシップは、準備期間やインターンシップ中の対応など会社にとっての負担が大きいです。

しかし、1DAYインターンなら1日でインターンシップが終わります。
さほど準備にも時間を割く必要もなく、現在の業務への負担が少なく導入することができるのです。

1-3.1DAYインターンには3つのタイプがある!

1DAYインターンには、主に3つのタイプがあります。
どのタイプで開催するのかは、どんなインターンシップにしたいのかで変わります。
ここでは、それぞれのタイプについて紹介していきます。

<見学・体験型>
実際に行っている職務の現場の見学や体験をメインに行っています。
このタイプのメリットは、学生にどんな業務を行なっており、どんな仕事を行うのかのイメージを具体的に持ってもらえることです。
業務を体験することで、ミスマッチを減らすというメリットもあります。

<ワークショップ型>
企業がテーマを設定し、参加した学生たちをグループにして解決策を考えさせたりするタイプの1DAYインターンです。
このテーマは、自社の業務に即した課題にして、業界や会社の状況などの情報を紹介します。

それによって、業界や会社について理解してもらうことができ、その上で企業の実践的な知識・技術を学ばせることができます。
ただし、1日でできる内容には限度があるため、課題のレベル設定がポイントです。

<企業説明会型>
インターンシップと企業説明会は別物なのですが、会社によってはインターンシップでも会社の説明を重視することがあるのです。

ただし、企業説明のみに徹してしまうと、「インターンシップだと思ったのに、ただの説明会でガッカリした」と感じる学生が多くなる可能性があります。
そこで、企業説明だけで終わるのではなく、職場見学を含めるなど内容に工夫を凝らすか、なるべく企業説明会型は避けるようにしましょう。

・他のインターンとの違いは?
1DAYインターンと長期インターン(1カ月以上)の違いは、社員の負担や学生との接点が挙げられます。
それぞれ、どのような違いがあるのかを紹介していきます。

<社員の負担>
社員のが大きいのは、長期インターンシップです。
長期間のインターンとなれば、準備期間も必要であり、社員の負担が大きくなります。
その点1DAYインターンなら、準備も比較的に短期間で行うことができ、少ない負担でインターンの開催が可能です。

<学生との接点>
学生との接点は、どちらにもメリットがあります。
長期インターンシップなら、学生は1カ月以上会社にいるため、社員とのコミュニケーションが取りやすく、接点を持ちやすいです。

1DAYインターンの場合、1日の開催のため学生が参加しやすいです。
そのため、参加学生を稼ぐことができる、色々な学生と接点を持つことができます。

2.他社事例の紹介

ここからは、1DAYインターンの他社事例を紹介していきます。
より効果的なインターンシップを開催するためにも、他社事例を参考にしてみてください。

■満足度の高いワークショップ型の1DAYインターン:Retty株式会社


(引用:Retty新規事業に「インターン特別枠」登場!? http://urx.space/OLP2

Retty株式会社は、1DAYインターンとして「1day Summer Internship」を開催しています。
プログラムは以下の通りです。

<午前>
・オリエンテーションと経営企画担当者の話
・事前ワークシートのブラッシュアップ
・学生による1分間のプレゼン
<午後>
・グループワーク
・最終発表
・CEO賞の発表
・懇親会

最初に会社の説明をし、その後学生参加型のインターンシップに移行しています。
グループワークでは各グループに社員がメンターとして加わり、より実践的な議論を行うことができ、学生の満足度を高めているのです。
参加学生からも好評だったようで、以下のようなコメントが寄せられています。

“自分でサービスのローンチを予定しており、メンター陣から今までにない発想のフィードバックが自分の事業にめちゃくちゃためになりました。”
“めちゃくちゃ濃い1日でした!参加学生と意気投合して起業してやろうぜ!って話もでたほどいい仲間に出会えて最高の機会でした!!
(引用:Retty新規事業に「インターン特別枠」登場!? http://urx.space/OLP2

■経営コンサルタントがわかるワークショップ型1DAYインターン:株式会社日本経営

(参考:株式会社日本経営 http://urx.space/OLUb

株式会社日本経営では、1DAYインターンとして「SHIRUWORK」を開催しました。
経営コンサルティングを行っている同社は、経営コンサルタントの業務や考え方に触れてもらうことをメインに1DAYインターンを行っています。
「SHIRUWORK」のプログラムは以下の通りです。

<プログラム>
・受付
・自己紹介
・講義「経営コンサルティングの醍醐味(やりがいや成長実感など)
・講義「SWOT分析とは」
・グループワーク「当スーパーについてSWOT分析で整理する」
・休憩
・グループ「SWOT分析で整理した内容を用いて今後の経営戦略を考える」
・休憩
・発表資料作成
・発表
・講評

講義の後に、実践的なグループワークを通して、経営コンサルタントの業務や考え方を紹介していきます。
事例を用いてグループワークを行うことにより、参加した学生も経営コンサルティングについて理解することできたようで、以下のような感想があります。

“実際に使われる方法で分析や戦略を考えられて楽しかった。”
“こういう機会は初めてだったのですが、きちんと理解できて、有意義な時間にすることが出来ました!”
“全く見ていなかった業界でしたが、身近に体感することができ、理解が深まりました。”
(引用:【20代の頃から経営を仕事にしてみたい学生必見】経営コンサルタントの仕事やワークスタイルに触れる4時間 http://urx.space/OLUb

学生の感想から、目的である「経営コンサルタントの業務や考え方の理解をしてもらう」ということに成功しているのがわかります。
それだけに、ワークショップ型を上手に活用した1DAYインターンシップと言えます。

■体験重視の見学・体験談型1DAYインターン:シンプレクス株式会社


(参考:シンプレクス株式会社 https://gaishishukatsu.com/recruiting_info/view/3433

シンプレクス株式会社では、「Simplex 1day インターンシップ」を企画しています。
このインターンシップでは、1日で『コンサルティング』と『IT』の適性を図る場にするのが目的です。
プログラムは以下の通りとなっています。

<午前>
・グループワーク(プロジェクトフロー、仕事の仕方を体験する)
・フィードバック(実際のプロジェクトの仕事の仕方と重要なポイントを解説)
<午後>
・アプリケーション開発(システム開発の基本部分のプログラミングを体験)
・フィードバック
・総括

体験に特化している1DAYインターンです。
あえて体験させることで、あまり触れることのない『コンサルティング』と『IT』に触れさせて、適性判断の機会を提供していることがわかります。
学生にもメリットがあり、印象に残りやすいインターンシップで参考になる1DAYインターンです。

■ワークショップ型と見学・体験型のハイブリッド1DAYインターン:株式会社アカツキ

(引用:「1dayデザイナーインターンシップ」レポート https://blog.aktsk.jp/event/2899/

株式会社アカツキでは、デザイナー職を対象にした「1dayデザイナーインターンシップ」という1DAYインターンを開催しました。
目的は、「ゲーム作りの流れの体験」であり、「1日でモバイルゲームのUIデザインを作ってみよう!」というテーマとなっています。
実際のデザイナーが行っている工程を体験してもらうという内容であり、プログラムは以下の通りです。

<プログラム>
・企画書/仕様書の理解
・ワイヤーフレーム設計
・フレームパーツ作成
・デザインカンプ
・発表
・フィードバック
・懇親会

デザイナーがメンターとしてチームに入り、アドバイスやフィードバックをしています。
これにより、実際のデザイナーと触れ合う機会を設けることができ、印象に残るインターンシップになります。
また、デザイナー職のみを対象とした1DAYインターンだからこそ、参加した学生にとって、より具体的に仕事内容をイメージすることが出来ます。

■ワークショップ型と見学・体験型を両立した1DAYインターン:株式会社アカツキ


(引用:限界突破の「Akatsuk 1day Game JAM」レポートhttps://blog.aktsk.jp/event/2866/

株式会社アカツキでは、エンジニア向けの「Akatsuk 1day Game JAM」という1DAYインターンも開催しました。
このインターンシップは、チームに分かれてゲームの企画から開発まで行うという、1DAYインターンです。
このインターンシップのプログラムは、以下の通りです。

<プログラム>
・オープニング(サポートするメンターの紹介)
・アカツキ株式会社が行っているアイスブレイク「Good&New」を実施
・事前に考えてきたゲーム企画の共有とブラッシュアップ
・企画案の発表
・ゲームの開発
・プレゼンテーション
・結果発表
・懇親会

インターンシップでは、アカツキ株式会社が実際に行っているアイスブレイク「Good&New」を行っています。
これは、24時間以内にあった「よかった事」「新しい気づき」を共有するものです。
このように、実際に行っていることを体験してもらうことで、入社後のイメージをしてもらうことができ、新卒採用の応募の動機付けにつながります。

■企業説明会型プラスαで相談会を行う1DAYインターン:宇宙技術開発株式会社

(参考:宇宙技術開発株式会社 http://www.sed.co.jp/saiyou/1day-internship.html

宇宙技術開発株式会社では、宇宙業界や業務について知ってもらうための1DAYインターンシップを開催しています。
プログラムは、以下の通りです。

<プログラム>
・第1部 日本の宇宙業界の紹介
・第2部 宇宙開発業務って、どんな仕事をするの?
・第3部 若手社員との個別相談会

主に企業説明会型のインターンシップのタイプになります。
しかし、ただ単に説明するだけでなく、第3部で個別相談会を行っています。
各分野のブースを用意し、若手社員へ質問できるように工夫しているのです。
これにより、説明のみで印象が薄くなることを避け、参加した学生の満足度を高めています。
実際に、参加学生の声として以下の感想があります。

“社員の方々と交流できる場・機会を多く用意して頂き、社風や業務内容について詳しく知ることができました。貴社の業務についてだけでなく、就職活動全般に対するアドバイスも参考になりました。”
“本来ならば自分自身で企業研究のために資料を集めて勉強しなければならないが、貴社が包み隠さず説明して頂いたのが良かった。”
(引用:1dayインターンシップ:宇宙技術開発株式会社
http://www.sed.co.jp/saiyou/1day-internship.html

社員との交流ができる場を提供し、業務について紹介することで、満足度の高い1DAYインターンにすることができるのです。
企業説明会型の1DAYインターンシップにするなら、宇宙技術開発株式会社のように相談会を開くなどの工夫をするのがおすすめです。

3.学生の満足度の高い1DAYインターンにするためには?

1DAYインターンを実施するなら、学生の満足度の高いものにするべきです。
学生の満足度が高ければ、新規採用の応募の動機付けにもなりやすく、実施した効果に期待ができます。
満足度を高めるためのポイントは、「ターゲットの設定」「内容の企画」「実施後のフォロー」の3つです。
ここでは、それぞれのポイントについて紹介していきます。

満足度を高めるためのポイントは3つ!

<ターゲットの設定>
まずは、ターゲットの設定をすることがポイントです。
1DAYインターンでは、多くの学生に参加してもらうことが大切です。
しかし、単純に参加してもらえばいいだけではありません。

会社にとってインターンシップは、採用活動につながります。
そのため、自社がどんな人材を求めているのかによって、ターゲットにすべき学生が変わります。
ターゲットにすべき学生次第で、企画内容も決まってくるため、まずはターゲットの設定を決めるべきです。

例えば、将来のリーダー候補をターゲットにするなら、グループワークを行い、リーダーシップをチェックするのがおすすめです。
ターゲットに合わせた内容で、1DAYインターンを開催しましょう。

<内容の企画>
1DAYインターンのプログラム構成は、どんなタイプにするのかで違ってきます。
内容のポイントは、単なる企業説明にならないような工夫を凝らすことです。
企業説明会と変わらない内容では、ガッカリする可能性があって、満足度を高めるのは難しいです。

そこで、実務体験ができる企画や実際にミーティングに参加してもらうなど、実際に働くイメージがつく体験を取り入れる工夫により、学生の印象に残る1DAYインターンとなり、新卒採用の応募の動機付けにつながります。

また、開催時期としては夏休み・冬休みがベストです。
長期休暇中なら学生も参加しやすく、夏休み・冬休みがおすすめです。

<実施後のフォロー>
1DAYインターンは長期のインターンシップと違い、簡単に取り入れることができます。
そのため、実施する会社が増えており、複数の1DAYインターンに参加する学生も多いです。
そんな中で他の会社との差別化を図るために、実施後のフォローがポイントになります。

具体的には、メール連絡や自社SNSへの参加などが挙げられます。
さらに、後日に対面の機会を設けて、質疑応答などができるようにすることで、印象に残るインターンシップとすることが可能です。
1DAYインターンを開催して終わりにするのではなく、その後のフォローも行うことでより効果的なインターンシップにすることができます。

4.まとめ

今回は、1DAYインターンについて紹介してきました。
1DAYインターンは、社員の負担を少なく導入することが可能です。
そして、上手に1DAYインターンを活用することで、新卒採用の応募につなげることができます。

他社事例で紹介したように、どの会社も工夫した1DAYインターンを開催しています。
せっかく1DAYインターンを開催するなら、学生の満足度を高めるようなインターンシップにするべきです。
そのためにも、「ターゲットの設定」「内容の企画」「実施後のフォロー」をしっかりと考え、1DAYインターンを実施するべきです。
ぜひ、新卒採用の応募につながる1DAYインターン実施を検討してみてください。

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