【最新版】人事の仕事内容、向いてる人は?人事も戦略に携わる時代!これからの人事仕事を徹底解説

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人事と言えば、バックオフィスの1つで、営業や企画といった他部署に比べ、採用面接以外ではあまり表に出ず、仕事も波風の少ない安定した、むしろちょっと地味くらいの部署だと考えていないでしょうか。

しかし、それももう10年くらい前の古い価値観であり、現在の人事は企画力や広い視野、積極性が求められるアクティブな部署です。
もし、古い人事体制から脱却できていないと、時代から取り残されてしまう 可能性があります。

人事は会社にとって重要な役割を担っています。
そのため、人事が古い体制のままでは、会社に大きな悪影響を及ぼす危険があるのです。

そこで今回は、現在の人事の現場がどう変化したのか、そしてこれからの人事にはどんな人物が向いているのかを紹介していきます。
ぜひ参考にして、時代に取り残されることなく、人事から攻めの姿勢を示してみてください。

1.人事の基本の仕事を押さえよう
 ・人事の主な仕事4種類
 ・会社によっては採用のみのケースも
 ・人事の仕事は膨大
 ・人事の仕事は自社に見合った業務量にすべき!
2.少子高齢化・年功序列廃止により求められる戦略人事
3.どんな人が人事に向いているか
4.先駆者に学ぶ人事の未来とやりがい
5.まとめ

1.人事の基本の仕事を押さえよう

まずは、改めて人事の仕事とは何かを紹介していきます。
人事の仕事は、大きく分けて「採用(新卒・中途)」「教育」「企画制作」「評価」の4種類に分類することができます。

いずれの仕事も従業員と直接関わる仕事であり、地味に思われがちですが、とても重要な仕事です。
それでは、4種類の人事の仕事を説明していきます。

・人事の主な仕事4種類

<採用(新卒・中途)>

人事の主な仕事の1つが採用です。
会社の採用計画に基づき、必要な人材を採用します。
新卒はもちろん、中途も含まれています。

具体的な業務内容は、「求職者との連絡」「求人媒体の確認、担当者との連絡」「会社説明会や面接」などがあります。

会社にとって人材は、とても重要な要素です。
人材確保ができなければ、会社の経営は危うくなります。
そのため、人事にとって採用は、とても重要な仕事の1つなのです。

<教育>

人材の研修・教育も人事の仕事に含まれます。
研修・教育は、「能力開発」と言い換えることも可能です。
せっかく採用した人材も、研修・教育をしなければ無駄になってしまいます。
そこで、会社にとってプラスの人材になるために、人事は研修・教育を施す必要があります。

具体的な業務内容は、「研修資料の作成」「研修担当者との打ち合わせ」「研修のサポート」などがあります。
また、研修の種類もたくさんあり、「新人研修」「マネージメント研修」「スキルアップ研修」などがあるのです。

研修・教育には、社内研修をするケースと外部に委託するケースがあります。
外部委託する場合には、「外部担当者との連絡・打ち合わせ」「当日のサポート」も業務内容です。
内部研修・外部研修のどちらの場合でも、どのような能力・スキルアップを目指した研修を行うのかまで考えるのが、人事の仕事です。

<企画制作>

画制作も人事の仕事に含まれます。
企画制作では、働きやすい環境の整備を行います。
具体的には、健康経営や働き方改革などの施策です。

健康経営とは、会社が従業員の健康管理・健康づくりを推進する取り組みのことです。
従業員が健康なら、集中力を持ったまま仕事に取り組むことができ、生産性アップにつながります。
また、働き方改革をすることで、長時間労働の改善などを行ない、働きやすい環境を作ることができるのです。

健康経営や働き方改革をすることで、働きやすい環境を作れば、それは結果的に、採用・教育の企画などにもつながります。
働きやすいことをアピールすることができれば、採用広報としての効果があるのです。

企画制作は、もとは人事の仕事とは捉えられておらず、弊社独自に追加した項目です。
採用、教育、制度作りに関わらず、人事の仕事には少なからず企画し、実行する能力が求められています。

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<評価>

人事の仕事には、社員の評価もあります。
評価は、社員のモチベーションに関連するため、とても重要な仕事です。
目標管理シートなどを利用し、目標管理制度や評価制度を整えるのが一般的となっています。

また、評価は報酬ともリンクしているため、報酬制度も構築する必要があります。
評価制度・報酬制度のどちらにも言えることですが、社員のモチベーションを維持させるためには、公平性と透明性が重要です。

具体的な業務内容は、「評価制度の構築」「報酬制度の構築」です。
また、現在の構築されている評価制度・報酬制度の見直しも人事の業務になります。

・会社によっては採用のみのケースも

人事の仕事は、上記のように大きく4種類に分類できるのですが、会社によっては採用のみを行っているケースがあります。
採用以外の3つの仕事については、現場任せにしていることも多いのです。
人事を担当している人材が間に合っていない場合には、現場に任せるのはありです。

しかし、戦略的な人事を行うためには、現場任せでは難しくなります。
現場任せでは、戦略的な人材育成ができず、人材管理も面倒になります。
そのため、将来的には人事が一貫して人材管理を行えるようにするのがベストです。

・人事の仕事は膨大

人事の仕事は、主な4種類以外にもあります。
ルーチンとしての業務や地味な仕事も、数多くあります。
そのため、労務部 を別に設置したり、アウトソーシングしたりする会社も多いです。

労務とは、社員が従業員をサポートし、社員が安心して働ける環境を作るのが仕事です。
具体的な業務内容は、「勤怠管理」「給与計算」「保険手続き」「福利厚生業務」などが挙げられます。
人事とは別に労務部を設置することにより、膨大な仕事を分担することができます。

また、人事業務の一部(給与計算や社員研修など)をアウトソーシングするケースも多いです。
業務をアウトソーシングすることで、人事担当者が戦略人事に注力することができます。

・人事の仕事は自社に見合った業務量にすべき!

人事は、仕事の種類ごとに部署を作ることも可能です。
例えば、従業員が関わる事柄は「人事労務」、従業員の中でもお金に関わることは「人事経理」 、アウトソーシングしやすい労務経理を省いた「人事総務」など様々です。
それらの組み合わせは、会社によって違うわけですが、自社に合った業務量になるように、上手に組み合わせるようにしましょう。

2.少子高齢化・年功序列廃止により求められる戦略人事

ここからは、2018年現在の新しい人事について紹介していきます。
現在の人事は、これまでの人事のイメージとは違うものです。
その理由は、市場の変化により、戦略人事を行う必要性が出てきたためです。
そこで、市場の変化や戦略人事について紹介していきます。

・市場の変化と人事

日本の企業を取り巻く環境は、大きく変化しています。
一昔前の終身雇用や年功序列が崩れつつあるのは、その一例です。

また、日本は少子高齢化の問題があります。
少子高齢化社会になれば、労働力不足につながります。
自社の労働力不足を防ぐためには、優秀な人材の確保が必要です。

そして、優秀な人材を確保するためには、これまでの受け身の人事ではいけません。
そこで戦略人事や攻めの人事を行うことで、市場の変化に対応した人事を行うことができ、優秀な人材の確保をすることができるのです。

・戦略人事とは

戦略人事とは、人事を管理業務として捉えるのではなく、事業戦略の実現をサポートするためのものと捉えることを指しています。
時代の変化や市場の変化に合わせ、各部門が戦略的に仕掛けることが求められています。
それは人事でも同じことであり、人事も戦略的に動くことが求められます
つまり、これからの人事は、時代の変化に対応できるように、戦略人事が必要とされているのです。

戦略人事については、下記の記事で詳しくお話しているので参考にしてみてください。

【戦略人事】従来の人事との違いは?押さえるべき4つのポイントと成功事例を徹底解説

・戦略人事を行うためには

戦略人事を行うために重要なことは、経営者のビジョンを理解することです。
ビジョンを理解できていなければ、会社の方向性があやふやであり、戦略を立てることなどできません。

経営者の視点に立ち、適正な人事配置や経営目標の達成のために必要な人材の確保、能力開発などを行なっていくことが求められているのです。

・戦略人事とHRテック

戦略人事を行うためには、従来のルーチン業務を減らす必要があります。
ルーチン業務に時間を取られていれば、戦略人事を行う余裕がありません。
そこで注目されているのがHRテックです。

HRテックは、最新のIT関連技術(AIやクラウド、ビッグデータ解析など)を使用することで、人事関連業務を行なうことです。
最新テクノロジーを活用することによって、ルーチン業務の効率化や減量化につなげることができます。
そのため、戦略人事を行うためには、HRテックを活用したサービスの導入がおすすめなのです。

戦略的人事の為のHRテック入門【サービス紹介付き】

「HRテックとは?」をどこよりもわかりやすく説明します!今、人事が求める理由

3.どんな人が人事に向いているか

ここまでの説明で、人事がどれほど重要な仕事なのかわかったと思います。
人事から攻めるためには、人事を担当する人材がポイントとなります。
担当する人材は、人事業務に向いている人物を選ぶべきです。
そこでここからは、どんな人物が人事に向いているのか紹介していきます。

<人への関心が強い人>

戦略人事を行うためには、人への関心が重要になります。
人への関心が強いことで、人の長所と短所を見抜くことができます。
長所と短所を把握することで、人材の適正配置や人材育成に役立てることができるのです。

また、人への関心が強ければ、個人のスキルや好みなどのデータを把握しやすいです。
個人のスキルや好みを把握できれば、戦略人事に活かすことができます。
そのため、人への関心が強い人は人事に向いていると言えるのです。

人への関心とともに、コミュニケーション能力もポイントとなっています。
人事の仕事は、人と接する機会が多いです。
そのため、コミュニケーション能力が高いほど、人事に向いています。

<論理的な思考ができる人>

人事の仕事は、感覚で行うものではないため、論理的な思考ができる人が向いています。
人事は評価も仕事の一部であり、公平に評価するためには論理的な思考が重要です。
また、人事配置も論理的に行うことによって、適正な人事配置を行うことができます。

<経営者視点に立てる人>

経営者視点に立つことができる人も、人事の仕事に向いています。
戦略人事を行うためには、経営者の視点が重要です。
経営者の視点に立つためには、会社を俯瞰視することがポイントとなります。

俯瞰的に捉えるということは、広い視野で物事を見ることを表しています。
会社を広い視野で見ることができれば、会社によってどんな人材が必要であり、どんな能力開発をするべきなのかがわかってくるはずです。
そのため、経営者の視点に立とうとし、会社を俯瞰的に捉えることができる人は、戦略的な人事に向いていると言えるのです。

◆こんな資格があれば人事向き

人事の仕事には、必要な資格というものはありません。
しかし、人事に向いている資格はあり、人事担当者になりたいなら、取得しておきたい資格があります。
人事に向いている資格は、「キャリアコンサルタント」と「ビジネス能力検定」です。

キャリアコンサルタントは、2016年に創設された国家資格です。
この資格を取得することで、キャリアコンサルティングを行う専門家となれます。
キャリアコンサルティングとは、労働者の職業の選択や職業能力の開発・向上などの相談に乗ったり、助言・指導をしたりする仕事です。
そのため、人事の仕事である、人材育成に活かすことができる資格となっています。

ビジネス能力検定は、社会人に必要な仕事の能力を評価する試験となっています。
ビジネス知識やビジネスマナーに加え、人材育成の課題である問題発見力や提案力、発信力などを問われる試験です。
そのため、人事の仕事にも活かすことができる資格となっているのです。

4.先駆者に学ぶ人事の未来とやりがい

ここからは、先進的な取り組みをしている担当者や会社を取り上げていきます。
先駆者の取り組みを参考にすることで、自社の人事に活かしたり、やりがいがわかったりします。
攻めの人事をするためにも、先駆者に未来の人事を学びましょう。

<HRテックを活用した戦略人事を実践・武田薬品工業株式会社>

(参考:http://hr-conference.jp/report/r201711/report.php?sid=1163

武田薬品工業株式会社は、HRテックを活用した戦略人事を実践しています。
同社がテクノロジーの力を必要とした背景には、グローバル化があったとのことです。
グローバル市場で勝負するにあたり、海外でのM&Aを積極的に行うようになり、グローバルなビジネスに携わる人材が必要となったことで、人事に変化が求められたのです。

そこで、同社は将来の経営を担うリーダーの発掘・育成を目的に、テクノロジーを活用しています。
クラウド型人事ソリューションの「Workday(ワークディ)」を導入し、世界中の人材を把握しているのです。
そして、世界に展開している同社の組織でデータベースを統一し、人材を発掘し育成しています。

同社のグローバルHR グローバルHRBPコープレートヘッドの藤間美樹氏は、「HR Technology カンファレンス2017」にて下記のように語っています。

“新たなプロジェクトに必要な人材をどのように調達するかという問題は、人事が集まって話し合っても対応できない領域に入っています。もうシステム的に管理するしかないのです。データを個人が自ら入力し、発信する。そのほうが人事が集めたデータよりも新しく、タイムリーです。”
引用:http://hr-conference.jp/report/r201711/report.php?sid=1163

実際に、同社では経歴やスキルなどの入力は従業員自身が行っています。
当然、データが多くなれば現場は欲しい人材を見つけやすくなります。
さらに、自らデータを入力することで、個人も目指すポジションやキャリアを意識し、データを発信することができるのです。

武田薬品工業株式会社の取り込みから、人事にとって人材発掘の重要性がわかります。
人事は、プロジェクトや各部門に必要な人材を見つけることが求められているのです。
必要な人材を求める手段として、HRテックを活用したサービス「Workday(ワークディ)」を導入しています。
そして、HRテックの活用は有効的であり、同社にとっての新しい人事の手法となっているのです。

<経営目線と現場目線をすり合わせて採用要件を設定・株式会社Buy Sell Technologies>

(参考:https://www.hrreview.jp/mid-career/5364/

株式会社 Buy Sell Technologiesは、採用活動をするにあたり、徹底した採用要件定義を行っています。
経営陣だけでなく、現場スタッフとも議論し、「求める人材像のイメージ」を作り上げ、ペルソナを描いているのです。
経営目線と現場目線で求める人材をすり合わせることで、事業戦略を人事戦略に落とし込むことができます。
しかも、採用に関係したメンバーすべてが当事者意識を持つことができるメリットもあるのです。

人事にとって、採用はとても重要な仕事です。
人事戦略をするためには、会社にとって必要な人材を採用しなければなりません。
そのための手段として、経営目線と現場目線のすり合わせは、有効な手段と言えます。

5.まとめ

今回は、これからの人事について紹介してきました。
これからの人事は、攻めの人事が求められています。
少子高齢化社会の日本において、労働力不足が叫ばれています。
これまでの受け身の人事では、人材の確保ができません。

そのため、戦略人事が必要とされているのです。
事業戦略を人事からサポートする戦略人事を行うことにより、時代の変化に対応した人事を行うことができます。
戦略人事を行うためには、経営者のビジョンを理解することが重要です。そして、ビジョンに沿った人事を行っていくべきです。

また、戦略人事を行うにあたり、HRテックの活用がおすすめです。
HRテックサービスを活用することで、ルーチンとしての業務を減らすことができ、戦略人事に注力することができます。

ぜひ、これまでの人事を見直し、これからは攻めの人事や戦略人事を行い、時代に合った人事を行いましょう。