会議の生産性まで上がる!企業の工夫が詰まった理想の会議室【厳選6選】

モチベーション・はたらく環境

「たかが会議室」そんな風に思っていませんか?

生産性の高い会議。意見がたくさん出る会議。成果につながる会議。
上記を叶えるためには進行役の手腕や議題はもちろんですが、会議室そのものの雰囲気も大切です。会議室によって会議の質まで変わることもあります。

理想の会議室をつくるためには、会社の事業内容や社風に合った会議室を考えることがキモになります。そのため、会社によって多種多様なスタイルがあり、絶対の正解はないのです。

今回は、企業のこだわり会議室6事例(形式別)と、理想の会議室にするための6つのアイディアをご紹介します。
会議室を見直す際に是非参考にしてみてください。真似したくなる他社の会議室を覗いてみましょう。

1.各企業のこだわり会議室6事例
1-1.グライダーアソシエイツの「対面式」会議室
1-2.Wantedlyの「円卓形式」会議室
1-3.Wantedlyの「シアター形式」会議室
1-4.シグマの「コの字型」会議室
1-5.アイリスオーヤマの「スタンディング形式」会議室
1-6.サンパレス 球陽館の「和室形式」会議場
2.理想の会議室にするための6つの提案
2-1.会議室名とテーマカラーを設定する
2-2.壁を上手く使う
2-3.椅子にこだわる
2-4.映像絵画システムを導入する
2-5アートを取り入れる
2-6.落ち着いた大人の空間にする
3.最後に:みんなにとっての理想の会議室をつくる

1.各企業のこだわり会議室6事例

会議室には様々なタイプがあり、企業の規模・業種・主な用途などによって選択すべき空間が変わってきます。ここでは、代表的な6タイプの会議室の事例をご紹介します。

1-1.グライダーアソシエイツの「対面式」会議室


http://hrnabi.com/2014/10/14/4074/

対面式は、最もよく見られる会議室のひとつです。長テーブルを挟んで向き合う形に椅子を配置します。会議だけでなく商談・面接にも使いやすい形式です。少人数で議論する時にはセンター部分を使い、大勢で話すときは一番はしの席に管理者が座ることが多いです。

上記の写真は、キュレーションマガジン『Antenna』を運営するグライダーアソシエイツの対面式の会議室です。グリーン、ホワイト、ブラウンのナチュラルカラーでリラックスできる雰囲気に。また、仕切り部を透明にすることでオープンな会議室となっています。

1-2.Wantedlyの「円卓形式」会議室


https://www.wantedly.com/companies/wantedly/post_articles/19080
円卓形式の会議室は、上座下座がないため「フラットな関係」を感じやすい空間です。国際会議などでもよく使われる形式ですが、会議室に応用してもよいでしょう。このようなフラットな空間で会議をすると、意見が出やすいとされています。実際にトヨタやWantedlyをはじめ、多くの企業で円卓形式が採用されています。Wantedlyの公式サイトでは、円卓形式を選択した背景を次のように解説しています。

「Wantedlyではなるべく組織のフラット感を保ちたいと思っているため、会議室も誰もが同じだけ露出できる円卓にしたいと思っていました。誰の発言かより、どんな発言かが大事ということです。」

1-3.Wantedlyの「シアター形式」会議室


https://www.wantedly.com/companies/wantedly/post_articles/19080

シアター形式の会議室は、座席がすべて前方に向いたレイアウトになっています。通常はテーブルがなく椅子のみが配置されています。一般的には、テーブルがない分、席数をたくさん確保できるため、全従業員が集まる会や大勢が集まるセミナーなどに向いています。

円卓会議にも登場したWantedlyには、階段状にソファが配置された会議スペースもありますが、これは変則的なシアター形式といっていいでしょう。シアター形式と言うとギュウギュウに椅子を詰め込むことが多いですが、ゆったりとしたソファを採用することでリラックスして会議に参加できます。

1-4.シグマの「コの字型」会議室


https://www.sigmaxyz.com/career/workstyle/

上から見た時にカタカナの「コ」の字のようにテーブルを並べて椅子を配置したレイアウトです。発表者への注目が集まりやすい機能的なレイアウトということで、数多くの会議室で採用されています。

一般的にコの字型の会議室は、プレゼンテーションがしやすいのが利点と言われます。しかし実際には、プレゼンテーションを行う人からすると、「注目が集まり過ぎてプレッシャーを感じやすい」というデメリットもあります。

上記の写真は、ビジネス・コンサルティングを展開するシグマのコの字型の会議室です。センターに複数のマルチスクリーンを配置した機能的なつくりになっています。これにより、複数のデータを示しながら効率的に議論することが可能になります。このような明確な意図があれば、コの字型の採用もありだと思います。

1-5.アイリスオーヤマの「スタンディング形式」会議室


https://www.sigmaxyz.com/company/about/

スタンディング形式とは、椅子を置かず立ったまま会議をするスタイルのことです 。数多くの優良企業で採用されていますが、アイリスオーヤマはその代表で、立ったまま会議・ミーティングをするのが伝統になっています。その理由について、同社の広報担当者は日経トレンディネットの取材に対し、次のように語っています。

「一番の目的は仕事の効率化。部内の毎朝のミーティングは丸型のスタンディングテーブルで行うようにしています。わざわざ会議室の手配をする手間がなく、会議も短時間で済むようになりました」引用:日経トレンディネット「座りっぱなしが寿命を縮める!? 仕事用「スタンディング机」がブームの理由」http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20140114/1054550/?P=4&rt=nocnt

このスタンディング形式の会議は、一般的に少人数のミーティングに向いているようです。前項のコの字型で紹介したシグマでもこのスタイルが採用されています(上記の写真は同社のものです)。

1-6.サンパレス 球陽館の「和室形式」会議場


http://www.palace-okinawa.com/sunpalace/meeting_room6/

格式のある和室形式は、幹部専用あるいはお客様とコミュニケーションする空間としてオススメです。また、グローバル企業の日本法人のオフィスに採用すれば、外国人スタッフが日本文化に触れる機会を創出できます。

長机の並べ替えでスクール形式やシアター形式などに自由にレイアウト変更できるのも利点です。写真は、那覇国際通り近くのホテル『サンパレス 球陽館』の 和室会議場です。

“【コラム】会議室はいらない?その理由とは”


http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1605/27/news095.html
私たちは、 会社には会議室があって当たり前と思い込んでいますが、本当に必要なのでしょうか?世の中には、ある程度の規模があるにも関わらず、会議室のない会社が存在します。

クリエーター集団チームラボはその筆頭で会議室がありません。社内ミーティングも社外の方との会議もすべてオープンスペースで行われます。理由は会議中の偶発性を重視しているからだそうです。オープンスペースなら、通りがかりの従業員や近くで作業している人が自由に意見することもできます。この偶発性こそクリエイティブ力を高めると同社では考えているようです。

大半の企業にとっては、やはり会議室は必要ですが「オープンな雰囲気」という部分は参考になります。あえて仕切りを設けない、半個室のような仕切りにする、仕切りを透明にするなど他のスペースとの一体感を意識して会議室をつくるのも一考です。

2.理想の会議室にするための6つの提案

ここから先は、理想の会議室をつくるための具体的な提案です。新規で会議室をつくりたい、会議室をリニューアルしたい、どちらの企業にも参考になるはずです。

2-1.会議室名とテーマカラーを設定する


https://cybozushiki.cybozu.co.jp/articles/m001002.html

多くの企業にとって会議室は『おしゃれな空間にしたいけど費用が限られている』というのが正直なところでしょう。それだけに、手軽に会議室のイメージを高める方法を模索する方が多いと思います。

そんな企業にオススメしたいのが「会議室名」「テーマカラー」を設定するというものです。これだけでも会議室の見え方がかなり変わってきます。

写真の事例はサイボウズの会議室です。会議室名には、ケープタウン、バルセロナなど、港町を冠しています。そこには、「ITの港町になって、色々な人を迎えたり来てもらったりする場所になる」という同社の想いが込められています。テーマカラーは、会議室ごとにブルー、オレンジ、ホワイトなどに設定されています。

2-2.壁を上手く使う


http://www.huffingtonpost.jp/sherry-gray/can-office-environment_b_9555018.html

大掛かりな設備は導入できないが、ちょっとした工夫で個性的な会議室にしたいという企業も多いでしょう。オススメなのが、壁一面をホワイトボードにした会議室です。

エバーノート本社には、壁一面がホワイトボードになっているスペースが設けられています(上記の写真参照)。記入スペースが広い分、たくさんの情報を書けて機能的です。通常のホワイトボードは司会や発表者が記入するものですが、聴き手側も近くのスペースに記入でき、双方向のコミュニケーションができます。

2-3.椅子にこだわる


イメージのよい会議室というのは、椅子を選び抜いています。内装やテーブルにはこだわったけど、椅子選びは手抜き…これでは理想の会議室にはなりません。デザイン性はもちろん、座り心地も大切です。高級感のある椅子をはじめ、POPなもの、レトロなものなど椅子を変えるだけでクリエイティブな空間に生まれ変わります。

写真のように、あえて違うデザインの椅子を組み合わせるというのも手。カジュアルな雰囲気でフランクな意見交換ができそうです。

2-4.映像絵画システムを導入する


https://www.re-port.net/article/topics/0000014239/

会議が煮詰まってくると、重々しい空気になることもあります。だからこそ、会議室はリラックスできる雰囲気が重要です。観葉植物を置くというのが定番ですが、最近では「映像絵画システム」によってリラックス効果を高める会議室も登場しています。下記の調査では、映像絵画システムによってリラックス効果が得られたことが実証されています。

『映像絵画システムのある会議室を利用した方々のアンケート結果』
開放感やリラックス効果が「得られた」,「やや得られた」と半数以上が回答し,環境改善の効果が得られているといえる。
引用:三井住友建設技術開発センター報告 第7号

デジタル技術でリラックス空間を創出した事例としては、産学協同で開発されたモデルオフィス「ヴァイタルデザインスタジオ」があります。この会議室では、3DCGで壁を泳ぐ魚を表現。しかも会議が盛り上がるほど、たくさんの魚たちが集まってくるという趣向を懲らした演出になっています。

2-5アートを取り入れる


http://rockworks.jp/387/
絵画が飾ってある会議室は多いですが、存在感がないので“あってもなくても変わらない”ケースがほとんどです。インパクト重視の会議室を狙うなら、『ZOZOTOWN』を運営するスタートトゥデイのように、壁面いっぱいに大胆にアートをレイアウトする方法もあります。

ただし、 アートが全面に出るためセンスが試されるので要注意。また、ビビッドなカラーや個性的過ぎる絵画は、集中力を損なう原因になるため避けた方が無難です。ちなみにスタートトゥデイのこの会議室は、人気デザイナー、ワンダーウォールの片山正通さんが手がけたものです。

2-6.落ち着いた大人の空間にする


http://www.hiltonmicejapan.com/conrad_tokyo/meeting/other.html
会議室づくりに関するたくさんの情報を集めて迷ったあげく…最も一般的な落ち着いた会議室にするのも一案です。会議室とは、ビジネスのオフィシャル空間。大半の企業にとっては、それにふさわしい落ち着きのある大人の空間にするのがベターでしょう。

上記の写真はコンラッド東京の会議室です。 空間自体はブラウンとブラックを基調にしながら、照明まわりだけは明るい色を用いてコントラストをつけています。それにより、重厚すぎない空間に仕上がっています。

3.最後に:みんなにとっての理想の会議室をつくる

この記事を通して皆さんにお伝えしたかったのは、「会議室には多種多様なスタイルがあり正解はない」ということです。理想の会議室をつくるキモは、会社の事業内容やコンセプト、社風に合った会議室をつくることです。 クリエイティブな会社であれば遊び心のある会議室がいいですし、顧客からの信頼を重視する会社であれば落ち着いた雰囲気がよいでしょう。

もうひとつの注意点は、社長や経営層の独断で会議室をつくらない方がよいということです。会議室は全従業員が使う共有スペースです。経営層にとって理想の会議室ではなく、従業員にとって理想の会議室をつくるべきです。みんなの声を丁寧に聞きながら“みんなの理想の会議室”をつくってください。