【採用担当者のお悩み解決】新卒採用の予算を変えずに、質を高める秘策!

人材・教育

新卒採用を取り巻く環境は“人材不足感”が強まり厳しさを増しています。採用担当者にしてみれば、「予算を大幅に増やさないと、目標の採用人数が達成できない!」というのが本音だと思います。
しかし現実は、上司や経営陣から「予算は増やせない」と言われているケースがほとんどでしょう。ここでは“新卒採用の予算を変えずに質を高める”方法を解説します。

1.新卒採用コストの平均は?『新卒採用コストの効率性を点検』
2.コストの種類を知ろう!『削減しやすい外部コストに注目』
3.主な外部コストを徹底チェック!
3−1.『求人媒体の広告費』をチェックしよう
3−2.『採用サイトの制作費』をチェックしよう
3−3.『会社案内の制作費』をチェックしよう
3−4.『会場費』をチェックしよう
4.採用コンサルティング会社に相談しよう
5.まとめ ~目的はコスト削減ではない~

1.新卒採用コストの平均は?『新卒採用コストの効率性を点検』

まずは、一般的な企業が採用に使っている平均的なコストを確認してみましょう。この相場に合わせる必要はありませんが、「相対的に採用コストが多いのか少ないのか」を把握することで、“新卒採用の予算の効率性”が確認できます。

マイナビが調査したデータによると、新卒者1人を採用するのにかかったコストの平均額は47.8万円(2016年卒)でした。上場、非上場、製造、非製造などで多少の違いはあるものの、概ね40万円台後半となっています。

とくに、この平均額とかけ離れた採用活動をしている企業は、当記事を参考に「どのコストをどんな風に削減できるか」を整理してみましょう。

2.コストの種類を知ろう!『削減しやすい外部コストに注目』

コストの効率性を高めるには、「コストの種類」を知る必要があります。この部分のコストは減らしやすい、あのコストは減らしにくいと選別することで、新卒採用の予算の効率性を高めやすくなります。

採用コストには、「内部コスト」「外部コスト」の2種類があります。
内部コストとは「社内でかかる」コストのことです。その大半を採用担当者の人件費が占めます。もし、この部分を削減するなら、リストラか給与削減しかありません。現実的には難しいため、「内部コスト=削減しにくいコスト」になります。

外部コストとは、「協力業者に支払う」コストです。具体的な項目としては、「求人媒体の広告費」「採用サイトの制作費」「会社案内の制作費」などが挙げられます。
その一つひとつをチェックしていき、削減が必要な項目を絞り込みましょう。

大事なことは、「とにかく削減すればいい!」という短絡的な発想に陥らないことです。最終的な目的はあくまでも「新卒採用の予算を変えずに質を高めること」です。
例えば、求人媒体の広告費や会社案内の制作費を抑えることで予算を捻出。それを利用してイベントを開催したことで、予算を変えずに質が高められるといった流れです。

3.主な外部コストを徹底チェック!

削減できる可能性のある外部コストを一項目ずつチェックしていきます。

3−1.『求人媒体の広告費』をチェックしよう

外部コストで大きな割合を占める項目が「求人媒体の広告費」です。一般的に、マイナビやリクナビなどの有名媒体ほど料金が高い傾向があります。こういった有名媒体は、採用数の多い大手企業だと費用対効果が高いのですが、採用数の少ない中小企業だと割に合わないこともあります。

最近では、「掲載費が無料」「掲載費が格安」「成果報酬型」など、中小企業と相性の良い求人媒体も増えています。これらの媒体へうまく切り替えられれば、“予算を変えずに質を高めること”が可能になります。

複数の求人媒体を使っているのであれば、そのうち費用対効果の低いものを新しい媒体に変えるのがリスクのない方法です。仮に新しい媒体で結果が出なくても、最小限の影響に抑えられます。
1つの求人媒体しか使っていない企業は影響が大きいため、より慎重に変更する必要があります。例えば、今年度はこれまで利用してきた媒体と新たな媒体の両方を利用し、その後、「費用対効果が高いのはどちらか?」を検証してみるのも一案です。

① 求人媒体でコスト削減!『インディード(職種総合型)』
毎月2億人の利用者数を誇る『インディード』。無料掲載の求人広告で知名度が高いサービスです。中途やバイトのイメージが強い媒体ですが、新卒でも利用する企業が出てきています。幅広い職種の募集が設定できるので使い勝手がよいです。さらに多くのレスポンスを得たい時は、「有料のスポンサー求人広告」の機能もあります。

https://jp.indeed.com/

② 求人媒体でコスト削減!『Wantedly Admin(職種総合型)』
約4000社が利用中です。WEB業界最大級の採用広報ツールと言われています。職種はSEが多く、やりがい重視派が多い傾向があります。初期費用・成果報酬なし、月額3万円〜で何人でも採用できます。求職者のデータベースを利用してのスカウトも可能です。「30日間無料トライアル」があるので相性が確かめた上で契約できるのも魅力です。

https://www.wantedly.com/about/list

③求人媒体でコスト削減!『リクナビダイレクト(職種総合型)』
中小企業に特化した求人媒体です。サービス名に「リクナビ」と付いている通り、リクルートグループが展開しています。「初年度無料、掲載しても採用しても基本料0円」がうたい文句。1〜15万円の様々なオプションで情報発信力を高められます。

https://company.rikunabi-direct.jp/

④求人媒体でコスト削減!『スタンバイカンパニー(職種総合型)』
求人広告の制作・掲載に費用が一切かかりません。リスクがないので気軽に試してみましょう。サービスの流れは…カンタンなシステムを利用して採用担当者自身が求人広告を制作。つくった求人広告は『スタンバイ』『Yahoo!しごと検索』に無料掲載され、求職者の目に触れます。興味を示した新卒者とチャットでやりとりできるため、スピーディに面談や試験のステップに誘導できます。

https://www.stanby.co/

⑤求人媒体でコスト削減!『パイザ(職種特化型)』
人材不足が著しいといわれるIT/WEBエンジニアに特化した求人媒体です。利用する求職者は、登録時にコーディングテストを受けています。そのため、登録者のスキルに合わせて絞り込むことがカンタンにできます。成功報酬制、掲載料なしが条件なので、「広告費をかけたのに1人も採用できなかった」というリスクもありません。

https://paiza.jp/guide/keisai

⑥求人媒体でコスト削減!『グラフィカルジョブ(職種特化型)』
デザイナー、クリエイティブに特化した求人媒体です。制作会社だけでなく、社内デザイナー・web担当を募集している一般企業も利用できます。求人業界初の「応募保証型」を採用。これは保証している数の応募がなかった場合に、掲載が「30日間自動延長」される仕組みです。料金は29,800円(応募保証5件)〜。

https://www.d3d.jp/

⑦求人媒体でコスト削減!『READY TO FASHION(職種特化型)』
ファッション業界に特化した求人媒体です。初期費用0円、成功報酬なし、月額1.5万円で求人広告が出せます。媒体の担当者を経由せず応募者と直接コミュニケーションできるため、スピーディに業務が進められます。

https://www.readytofashion.jp/

3-2. 『採用サイトの制作費』をチェックしよう

外部コストには、『採用サイトの制作費』もあります。エン・ジャパンの調査によると、採用サイトの制作費の相場は「20〜50万円」。結構、かかりますね。
最近では、専門知識がなくてもカンタンにwebが制作できるサービスが増えています。こういったサービスを用いて採用担当者がサイトをつくればコストの大幅削減が可能になります(ただし、残業増加で内部コストが増える可能性がある点に注意です)。

素人がつくった採用サイトが機能するのか?というご不安もあるかもしれません。「セミナーに通う」「専門書で学ぶ」「ネットで情報収集する」などの採用担当者のスキルアップによって、プロが制作したサイトに匹敵する(あるいは上回る)効果も可能です。

①採用サイトの制作費を削減!『エンゲージ』
Webサイトの専門知識がない採用担当者でもカンタンにシステムを使えます。採用サイトの制作費はもちろん、運用費や管理費なども一切かかりません。費用がかからない理由は、このサービスが「エン・ジャパンの入口」的な存在に設定されているからです。もちろん、エン・ジャパンと契約しなくても利用し続けられます。


https://en-gage.net/

②採用サイトの制作費を削減!『採用係長』
年額9,800円の格安で求人サイトが作れます。無料お試しがあるので相性を確かめてから契約できます。さらに求人媒体の章で紹介した無料求人広告の『インディード』との連携を高めた年額19,800円のプランもあります。


http://saiyo-kakaricho.com/

③採用サイトの制作費を削減!『ホームページシード』
テキストは自分たちで作れるけど、デザインはプロにお願いしたいという企業向け。スマホ表示に対応したクオリティの高いwebサイトが手軽に作れます。打合せは電話でOK。「初期費用50,000円〜/月額4,000円〜」の料金体系です。


https://hp-seed.jp/plan/

3-3.『会社案内の制作費』をチェックしよう

新卒採用で削減可能な外部コストには、「会社案内の制作費(印刷費含む)」もあります。一般的な首都圏のデザイン・制作会社に依頼すれば、制作費は20〜150万円あたりが相場でしょうか。
「会社案内の制作費」のコスト削減としては、次の方法が考えられます。

・制作費の値引き交渉をする
・ページ数を減らす
・紙を薄くする

さらに大胆にコスト削減したいなら、「激安(格安)の会社案内サービス」の利用も一案です。主なサービスを紹介します。

①会社案内の制作費を削減!『リッツプリント』
制作費は安めの設定ながら、オリジナルデザインが可能なサービスです。ページ数や紙の厚さを予め決めて発注確定。電話またはメールで要望を伝えるとスピーディにデザインを提案してくれます。
他社では別料金になることもある「修正」や「画像加工(5点まで)」も無制限で対応してくれるので、利用がはじめての企業でも安心して発注できます。
【参考:A4/2つ折り/62,700円(500部・コート110kg)】※

http://www.ritz-dw.com/

②会社案内の制作費を削減!『リアクト』
リアクトは、会社案内の制作に特化した制作会社です。費用を抑えたいという会社向けに「セミオーダープラン」が用意されています。これは、デザイナーやディレクターの工数を抑えることで、通常の約半額〜3分の1のコストを実現したサービスです。
発注企業でテキストを用意、サンプルを基にデザインの方向性を決めれば、あとは最短2週間で納品してくれます。首都圏の会社なら直接打合せも可能です。
【参考:A4/2つ折り/98,000円(500部)】※


http://www.sc-guide.com/?gclid=CJ2G99G4l9QCFVkEKgod6aAHEQ

 

③会社案内の制作費を削減!『スピード会社案内印刷.com』
「とにかくコスト重視」という会社と相性の良いサービスです。テンプレートを選び、発注企業側でテキストを入力するだけ。テキスト量に合わせてプロスタッフが微調整してくれます。
【参考:A4/2つ折り/18,500円(50部)】※


https://speedkaisyaannai.com/

④会社案内の制作費を削減!『パンフレット制作しチャオ』
「コストを安くしたいけど、直接打合せもしたい」という関西エリアの企業ならこちらのサービスがオススメです。打合せ可能エリアは、京都・大阪・福井・兵庫など。実績を見てみると、安心感のあるデザインワークが持ち味です。
【参考:A4/2つ折り/98,000円(1000部)】※


http://pamphlet.ciao-design.com/

※参考費用は2017年10月末時点のものです。

3-4.『会場費』をチェックしよう

会社説明会やインターンシップなどで使う会場費も「削減可能な外部コスト」です。「今まで使っていた所よりも安い会場を探す」というシンプルな方法に加えて、「公共施設のスペースを使う」「社内の会議室を使う」などの選択もあります。
社内で会社説明会を実施した企業をヒアリングしたところ、「説明会で会社見学も出来て嬉しい!」という就活生の声は結構あるとのこと。また、オフィスが古いので自信がないという企業でも、スイーツ&ティーやオーナメントなどの飾りで温かくもてなすという手があります。
オフィスの見栄えが悪くても、ひと手間かけることで会社を魅力的に見せることはできるのです。

4. 採用コンサルティング会社に相談しよう


ここまで項目ごとにコストを削減する方法を解説してきました。これとは別の視点では、「採用コンサルティング会社」にサポートしてもらう選択肢もあります。
コンサルフィーを払わなくてはならないため“短中期の表面上のコスト”は上がりますが、優秀な人材を獲得することで“長期的な経営コスト”が節約できると考えられます。

コンサルフィーの具体的な額については、様々なメニューがあったり、各社で設定が違ったりするので一概には言えませんが、求人広告費以上の費用になることが多いです。

ここでは、主な採用コンサルティング会社をピックアップしました。

①主な採用コンサルティング!『ジーズコンサルティング』
クライアントの第2の人事部として、説明会や面接の業務を分担してくれるなど“二人三脚体制”で採用の効率を高めてくれます。
https://www.gsc-japan.com/

②主な採用コンサルティング!『カケハシ スカイスカイソリューションズ』
企業ブランド力を強化して採用効率を高めたい企業に、中長期的な提案をしてくれます。経営計画と連動した採用計画の策定も行っています。
https://www.kakehashi-skysol.co.jp/newglad/5355.html

③主な採用コンサルティング!『クイック』
人材採用広告の提案はもとより、人事労務系や教育研修を含めたトータルのコンサルティングがワンストップで可能という強みがあります。
https://919.jp/

④ 主な採用コンサルティング!『ヒューマネージ』
導入シェアナンバーワンの採用支援システム『i-web』を軸に、効率的かつ効果の高い採用活動のを実現をサポートしてくれます。
https://www.humanage.co.jp/

⑤主な採用コンサルティング!『クレスコ』
3ヵ月・半年・1年など様々なスパンでの採用コンサルティングが可能。採用担当者の手が足りない、スキルが足りないといった要望に応えてくれます。
https://cresco-inc.com/

5.まとめ 〜目的はコスト削減ではない〜

この記事では「外部コストの削減方法」を中心にお話ししてきました。
前半でも触れましたが、大事なことは、「とにかくコストを削減すればいい!」という短絡的な発想に陥らないことです。目的はあくまでも「新卒採用の予算の効率性を高めること」です。

「採用に投下する費用は下がったけど、応募者が激減した」あるいは「優秀な人材の応募がなくなった」という結果では元も子もありません。「優秀な人材を採用する企業が発展する」という原則を忘れずに、効率性の向上を目指してください。