「オフィスが寒い…」これで解決!シーン別・選べる防寒対策

モチベーション・はたらく環境

「夏場オフィスの冷房が寒い」
「冬のオフィスが全然暖まらない!」
そう感じること、ありませんか?
オフィスの寒さに悩んでいる人は、意外にも多いものです。特に女性は寒さを感じると、体調を崩しやすくなってしまいます。仕事に影響は出したくないもの…。
この記事では、オフィスの寒さに悩む方々に、個人でできる防寒対策、食事や運動で体を芯から暖める方法をご紹介。
「一人ではどうしようもない!」という方にはオフィス全体で取り組む寒さ対策を教えます。自分に合った防寒対策を選んで下さい。
もうオフィスで寒さを感じたくない…そんなあなたの悩みを解決します。

1.服装・持ち物を工夫して個人で出来る防寒対策
   1-1.オールシーズン
   1-2.冬編
   1-3.夏編
2.体を芯から温める方法
   2-1.生姜紅茶で体を暖める
  2-2.新陳代謝を高める野菜を使った食事をする
  2-3.デスクでできる簡単な運動で血行を促進する
3.オフィス全体で出来る寒さ対策
  3-1.冷房/暖房の設定温度を決める
   3-2.席替えをする
   3-3.エアコンの風よけを設置する
  3-4.予算を取るために上司や総務を説得するコツ
4.まとめ

1.服装・持ち物を工夫して個人で出来る防寒対策

オフィスの中で手軽に、すぐに実践できる寒さ対策を季節ごとに見ていきましょう。寒さを防ぐ基本はまず「服装」。夏は上に羽織れるもの、冬は中に着込めるものが防寒対策の基本です。服装以外でも寒さをしのぐ便利グッズも紹介します。

1-1.オールシーズン

▼ブランケット

出典:https://item.rakuten.co.jp/auc-errandshop/s7777/
夏も冬も、会社に一つは置いておきたいブランケットやストールの類。オフィスでの使用にオススメなのは、USB給電式ブランケット。
寒いとき、PCに繋ぐと電気毛布のように使用できます。

1-2.冬編

▼あったかインナー
ユニクロのヒートテックなど、薄くても保温性の高いインナーが現在多く発売されています。こうした薄手のインナーを重ね着して寒さをしのぎましょう。実は、分厚いものを1枚着るよりも、薄手のものを重ね着し空気の層を多く作るほうが保温効果は上がるのでこうしたインナーを何枚か着るとより暖まります。
腰回りには腹巻、足元はズボンの下にレッグウォーマーなど、トップス以外のインナーにも気を配りましょう。女性はスカートの下に、裏起毛素材など保温機能のあるレギンスやタイツの着用をオススメします。ユニクロのヒートテックシリーズにもタイツがラインナップされているのでオススメです。会社にいる時は、保温効果のあるソックスを上から履くと足を暖められます。

▼冷え取り靴下

出典:https://item.rakuten.co.jp/841t/u100/
あったかソックスといえばモコモコした分厚いものを想像しますが、「冷え取り靴下」というものがあります。薄手シルクのソックスを履き、その上からウールや麻など天然素材のソックスを重ね履きするという靴下の履き方を指します。天然素材を交互に重ねることによって、発汗を促し老廃物を排出するのを助けると同時に足もとを保温し、半身浴と同等の効果が得られます。価格は4足セットで3000円前後。重ね履きが気持ち悪い人には、綿と麻の二重編み靴下も同等の効果が得られるのでオススメです。「LOFT」などで取り扱いがあります。

▼アームウォーマー
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トゥシェ楽天 シルク レッグウォーマー&アームカバー ¥1100
出展:http://item.rakuten.co.jp/toucher-home/slalw/?scid=af_pc_link_img&sc2id=315324148
手は体の末端で冷えやすい部分ですが、手が冷えてしまうとキーボードが打てなくなったり、文字が書けなくなったりと業務に支障が出てしまいますよね。そこでオススメしたいのがアームウォーマー。温かい素材で編まれた指先が出せる手袋です。指先が出るので作業も難なく出来ますし、レッグウォーマーと兼用出来る一石二鳥なタイプもあります。

▼充電電池式カイロ

出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B0756X4R16/ref=sspa_dk_detail_1?psc=1
出ている指先を暖めるにはやはりカイロがおすすめ。ポケットに忍ばせておき、ギュっと握って指先を暖めましょう。毎日使うのであれば使い捨てよりも充電電池式のものにするとコストパフォーマンスが抑えられ、オン/オフのスイッチもあるのでポケットの中でも熱くならず便利です。

▼足元ダンボール
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たくさんの空気層を含んだダンボールには意外な保温機能があること、ご存知でしたか?デスクの下に口をあけた状態でダンボールを置き、足を入れると足もとの冷気を遮断してくれます。底にブランケットを敷き詰めたり、湯たんぽを置いて足を乗せたりするとより暖まります。会社に電子レンジがあればレンジで暖めるタイプの湯たんぽがオススメです。無ければ給湯室のお湯を使って暖めます。
見栄えが気にならない程度の小さめの箱を選ぶのがポイント。

1-3.夏編

暑~い真夏、ついつい冷房温度は下げられがち…外出から帰ってきた人たちには丁度良くても、オフィスにずっといる人にとっては極寒ということも。空調機器メーカーのダイキンが実施した『夏場のエアコン利用と健康管理』に関する調査では、女性で 64.7 %、男性で 44.8 %が「冷房が苦手」と回答しています。
外とオフィス内の温度差で体調を崩さないよう、しっかり対策しましょう。

▼羽織りもの
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ユニクロ エクストラファインメリノクルーネックカーディガン ¥3290
出典:http://www.uniqlo.com/jp/store/feature/uq/knitcollection/women/
外は暑い夏場は、中に着込むと汗をかいて逆に体調を崩してしまうおそれがあるので、簡単に脱ぎ着できる羽織りものがオススメです。
夏場はついつい薄着してしまいがちですが、意識して羽織れるものを常に持ち歩くようにしましょう。薄手のカーディガンや、女性であればストールで二の腕を隠すだけでも寒さはかなりしのげます。ストールは羽織っていないときはひざ掛けにもなりますし、腰に巻いておなか周りを暖めることも出来て便利です。
オフィスで羽織る用に、カーディガンやジャケットを一枚オフィスに常備しても良いでしょう。ユニクロではメンズ用もレディース用も上質な素材を使用したものが安価で手に入ります。

▼靴下
夏場、女性はストッキングにパンプスだけ、という方も多いのではないでしょうか?
末端は冷えやすいため、オフィスにいる間はストッキングの上に靴下を履くなどして対策しましょう。来客や外出が多い方には靴からはみ出ないフットカバーがおすすめです。

▼デスクヒーター
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Panasonic デスクヒーター ¥12600
出典:https://panasonic.jp/danbo/p-db/DC-PKD3.html
足を暖めるには靴下の他に、デスクヒーターもあります。
体全体ではなく足元だけを暖めてくれるので、夏場の冷房が効きすぎたオフィスには最適です。小さなついたてのようなデザインで、三方向から暖風がでます。デスクの下に置いても目立たないところが良いですね。

2.体を芯から温める方法

グッズや服装の工夫でオフィスでの寒さをしのぐ方法をご紹介してきましたが、食事や運動で体を内側から温める方法もあります。コツは、新陳代謝を高め、血流を促進すること。こうした生活習慣を継続すれば、寒さを感じにくい体作りが出来るようになります。

2-1.生姜紅茶で体を暖める

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名糖 しょうが紅茶30P
https://www.askul.co.jp/p/6013006/
暖かい飲み物を飲むことで体を暖めることも出来ます。冷え性へのオススメは生姜紅茶。乾燥、あるいは加熱した生姜の中に含まれる、「ショウガオール」という成分が、血流を活発化させ体の中から体温を上げてくれます。紅茶に、すりおろした生姜や(チューブでもOK)、粉末・乾燥生姜、あるいは、薄切りにした生姜を少し加えるだけでOK!面倒な方は、粉末タイプの生姜紅茶もあるので試してみるといいでしょう。
生姜紅茶の作り方を詳しく載せているサイトを紹介します。

◆しょうが(生姜)紅茶の作り方-石原式プチ断食ダイエット
http://danjiki.chakin.com/about3.html

2-2.新陳代謝を高める野菜を使った食事をする

野菜に含まれるビタミンCやビタミンEは、冷え症に効果があると言われています。ごぼう、にんじん、レンコン、ねぎ、たまねぎ、山芋などの根菜や生姜、にんにく、みょうがといった香味野菜は、新陳代謝を高めて体を温める働きがあるので、ランチなどで意識してこれらの野菜を食べましょう。 サラダやきんぴら、スープなど簡単に作れるレシピを載せているサイトをご紹介します。

◆しょうがだけじゃない!冷え性を改善するための5つの魔法のレシピ:
http://zi-gen.com/cold-body-recipe-1932

そして紅茶に入れる素材としても紹介した生姜ですが、料理でも最も寒さに利く素材とされており、摂取することを意識すると体の内側から温まります。最近では、様々な生姜料理を提供している「生姜料理専門店」が増えてきています。特別生姜好きではなくても、生姜は調理法が多いため料理に飽きがきません。店を出る頃には真冬でも暑いくらい体が暖まります。
都内の生姜料理で有名なお店を紹介しているサイトもあります。参考にして下さい。

◆生姜好きにはたまらない!東京都内の「生姜料理に力を入れるお店」まとめhttps://www.favy.jp/topics/77

2-3.デスクでできる簡単な運動で血行を促進する

足や首のストレッチなど、デスクで簡単にできる血行促進体操を行うと、新陳代謝を高め、冷えを防ぐのに役立ちます。仕事の合間や休憩時間などに2~3分行うだけでもじんわり汗をかいてきます。空き時間に少しの運動を継続するだけで、体全体の新陳代謝が上がり、血流が末端まで行き渡りますので冷えにくい体を手に入れることができます。
オフィスで簡単に出来る運動&筋トレ方法は、この記事を参考にして下さい。仕事の合間に新陳代謝を高めましょう。
▼時間とお金をかけない!オフィスで簡単に筋トレする方法
http://ashita-office.com/office-muscle-training-462

3.オフィス全体で出来る寒さ対策

個人で寒さ対策をしても、やはりオフィスの温度が変わるわけではありません。
オフィスの暖房が効きにくい、または冷房が直撃…なんとかしたいですよね。
ここでは、オフィス全体で出来る寒さ対策法を紹介していきます。

3-1.冷房/暖房の設定温度を決める

あなたのオフィスでは、暑がりの人が勝手に設定温度を下げていませんか?冷暖房の温度を社内で決定していないと、個人の価値観で温度を下げることが出来てしまいます。基準となる冷暖房の設定温度を決定し、社内で共通の意識を持つようにしましょう。
環境省が推奨する執務室の冷房温度は28℃です。少し暑いくらいの温度ですが、ノーネクタイ、ノージャケットにすることで体感温度は2℃下がるというデータがあります。東京都のオフィスビル約1万6000棟の平均室温が約25度であったことを考えても、2度上乗せした27℃あたりが適当な冷房温度でしょう。
一方、暖房の推奨温度は20℃となっています。ウォームビズとして、暖かい服装で過ごすことを推奨しているためこの温度ですが、通常心地よい室温は23℃といわれています。

3-2.席替えをする

もしも、寒さの原因がヒーターやエアコンなどの位置によるものであれば、部署内で席替えをするだけで解決することもあります。冬は暖房から遠い場所や窓際が寒く、夏はやはりエアコン直下が寒い位置になります。
寒さの感じ方は人それぞれなので、寒さを感じやすい人と暑がりの人を効果的に配置するようにしましょう。夏の場合は、外回りの多い営業の方などはエアコンの近く、一日中エアコンの効いた社内で仕事をする事務の女性社員などはエアコンから遠い席を選んであげると良いでしょう。

3-3.エアコンの風よけを設置する

エアコンの送風口に設置する「風よけ」を使用すると、冷房の風の直撃を防ぎ、冷気が社内に均等に行き渡るようになります。両面テープでエアコンに貼り付けるだけの簡単な取り付けですが、設置後それまで寒さに悩んでいた冷房下の女性社員たちは「風が当たらなくなって快適」と言っており、暑がりだった男性社員たちも冷房温度で揉めているところを見なくなりました。

3-4.予算を取るために上司や総務を説得するコツ

オフィスでできる寒さ対策がわかっても、風よけの設置は予算がかかるので、自分一人で決定することは出来ませんよね。オフィス全体で動く寒さ対策として、総務や上司に予算を取ってもらう為のポイントをお教えします。

①事実、困っている同僚の声を集める
実際、オフィスの寒さに困っているのはあなただけですか?それだと「自分で対策しろ」と言われかねません。他にも困っている同僚がいるはずです。困っている同僚からの声を集め、事実として報告して下さい。もしオフィスの寒さで体調を崩している社員がいれば、正直に伝えるのも手。寒さで業務に支障が出ることは会社にとっても不利益です。

②購入する商品を決め、効果を挙げる
実際に購入する商品を挙げ、「設置することで社員が快適に仕事出来る」イメージを持ってもらいましょう。他社での導入事例を入れれば、より導入の際の参考になるかもしれません。

③必要箇所を選択し、見積もりを出す
風よけは、エアコンの全ての送風口につける必要はありません。例えば人があまり通らない通路側や、暑がりの人が座る席の送風口には付けない方が良い場合もあります。
社員に聞き取り調査を行い、設置の必要個数を出して、金額を計算します。出来れば座席表などを用いてエアコン位置と設置箇所を図面にして提出すると親切ですね。

実際に、私が上司に提案した際の文章です。参考にして下さい。

〇〇さん、お疲れ様です。
オフィスエリアのエアコンに新たに風よけを設置したいと考えています。

現在、執務スペースの10名の女性社員から「エアコンの風が当たり、寒い」との声が出ています。
場所によってエアコンの冷たい風が直接当たり体調不良になる人も出て来ているため、
風よけの設置はぜひご検討いただきたく思います。

▼購入を検討している風除けはこちらです。
商品URL:○○
品名:○○
個数:〇個
金額:〇円
こちらを設置することにより、風が社員に直接当たることがなくなり、エアコンの冷気も循環するため外勤営業の方々も快適に過ごせると思います。
中小企業、店舗や大手企業など多くの会社で導入されており、直撃風を避けるのは勿論、オフィス隅々まで風を行き届かせることができ、設定温度を高められるといった効果がHPで導入事例として紹介されていますのでご参考下さい。
http://www.daian.co.jp/works/

聞き取り調査をもとに設置する箇所の図面を作成しました。
青い四角がエアコンの位置、赤い線が今回設置したい箇所です。この位置に設置することで、体調不良になる社員も減ると考えます。
承認いただけましたら、購入手続きなど対応します。
ご検討よろしくお願いします。

4.まとめ

オフィスで感じる寒さ対策をさまざまな視点からご紹介しました。
個人で防寒対策をするもよし、自分以外にも悩んでいる人がいれば会社全体で手を打つもよし。自分に合った対策方法を選んでください。
この記事を読んだ方々が、寒さから解放されて快適なオフィス環境を手に入れることを願います!